株式会社オプトの実施例(2)

会社が前に進んでいく実感があって、
高いところにチャレンジしていける
株式会社オプト
代表取締役CVO
鉢嶺 登 様
プロフィール
森ビルを経て、1994年に株式会社オプトを設立。2004年にジャスダック上場。インターネット広告業界において、日本を代表する企業にまで同社を成長させる。現在は、「社員が幸せな会社」「常に変革していく会社」を創るため、CVO(Chief Visionary Officer)として、社風づくりに尽力している。
単なるベンチャーでは終わりたくない

はじめに、鉢嶺さんがオプトを設立した理由を教えてください。
「せっかく生れてきたんだから、日本に影響を与えたい!」と思って、中学生の時に起業家か政治家か先生になろうと思いました。それで、その中から起業家を選んだんです。大学生の時は、会計の学校に通いましたし、雑誌を媒体にした合コン斡旋ビジネスをして、学生起業家みたいなこともしましたよ(笑)
では、鉢嶺さんはオプトを今後どのような会社にしてきたいと考えていますか。
社員が幸せな会社を創りたいですね。社員一人一人が「この会社良いよね!」と感じて、初めて良い会社になると思いますから。それと、単なるベンチャーでは終わりたくない。どんなに大企業になっても、イノベーションを生み続ける存在でありたいです。常に変革していく、そんな会社を目指しています。
やはり、反発はありましたね。「何で役員合宿に第三者が来るんだ!」って。

オプトの企業理念、「チャレンジ」ですね。
そうです。数年前、大橋さんと初めてお会いした時も、「3年後、どんな会社にしたい?」と聞かれて、「新しい事業がどんどん生み出されるワクワクする会社にしたい」と言いました。そうしたら、例のツッコミがきて…(笑)「どうやったら、その目標を実現できる?」「その目標を実現する為に、乗り越えなければならない障害は?」って。そうやって大橋さんの質問に答えているほんの数十分の間に、今までぼんやりしていた部分が明確になったり、色々な気付きがあったんです。
それで、「すごい会議」を導入しようと考えたんですか。
はい、大橋さんに会った週末に役員合宿があって、そこですごい会議を導入しようと思いました。役員合宿では、その年の総括をしたり、来期の戦略を練ったりするのですが、「このままでは例年通りのものになり、マイナーチェンジで終わってしまう」と感じていたんです。外部の大橋さんに来てもらい、「どんな会社になりたいのか」「そもそもどんな想いを持って会社を運営しているのか」などの大事なエッセンスを共有し、そのエッセンスを来年の方針に盛り込みたい、と考えました。

他の役員は、どのような反応だったんでしょうか。
やはり、反発はありましたね。「何で役員合宿に第三者が来るんだ!」って(笑)しかも、大切な時間を使って、従来の方法とは全く違う、すごい会議のプログラムをやらなくてはいけないわけですから。「本当に効果はあるの?」と、少なからず疑っていたと思います。でも、やってみたらやっぱり色々な気付きを得ることができた。それで、初日の重たい空気が時間とともにどんどんプラスに変わっていったんです。
どのようにして、気付きを得ることができたのでしょうか。
すごい会議って、本音を言わせるじゃないですか。本当は聞きたくないけど(笑)でも、恨みっこなしでそうゆう本音を出すことで、すごく深い議論ができるんです。最終的には、それぞれが腹の中で考えていた問題点がたくさん出て、その問題に対してどうするか、というところまで話し合うことができました。この流れが非常に良くて、役員の2人が他の会議でもすごい会議を利用していましたね。
本当に、本音で話すんですね。
そうです、「会社をこうしたい!」とか「自分はこうなりたい!」とか、全てをさらけ出すんです。すごい会議をやって、本音で話す重要性を痛感しましたね。以来、社員と“夢の共有”をするようになりました。「実は、俺は何年後に会社を辞めて、○○になりたい!」とか話すんです。そうすることで、社員の長期ビジョンを理解してマネジメントできるし、「じゃあ、どうしたら社員の個人的な夢と、会社での夢を両方実現できるの?」と考えるようになりました。結果、社員のベクトルが統一され、みんなの力が集約されるようになったんです。これは、非常に大きなことでした。
社員が活躍して、「良かったな!」って。そっちの方がお互いハッピーじゃないですか。

どうして、社員の働く環境にそこまで気を配るのでしょうか。
はじめから、「俺についてこい!」みたいなタイプじゃないんですよ。そうゆうのは、本当に昔っからできない。むしろ、「ちょっとやってよ」みたいな(笑)話を聞いたり、後押しして環境を創るほうが好きなんです。社員が活躍して、「良かったな!」って。そっちの方がお互いハッピーじゃないですか。それに、一人のカリスマは必要ないと思っています。僕自身が創業社長だからと言って、“オプト=鉢嶺”だと必ず限界がくるはずです。自分でやって、手柄も自分というと、全く会社が伸びていくイメージが湧きません。
世の中は常に変化していて、企業は常にその時代時代に対応した強みを持つ必要があります。会社には、その強みを生むための発想を自由に言える風土や、それを後押しできる風土が必要なんです。だから、僕は社風を一番大切なものだと考えていますし、これからもその様な風土をどんどんと創っていきたいと思っています。






