株式会社ヒューマングループの実施例
| 設立 | 1953年(昭和28年) |
|---|---|
| 従業員数 | 66名(2010年3月末現在) |
| 事業内容 | 自動車教習所事業・観光事業 |
| 年商 | 6億円(2009年度) |
| コーチング開始 | 2008年9月 |
雨宮さん、なぜ内海社長とすごい会議をやりたいと思ったのですか? |
雨宮: 内海社長と初めてお会いしたのは私のセミナーでした。参加者の中ではご年齢がいちばん上で、いちばん熱心にメモを取っていらした。休み時間も質問にいらしてくださった。それでいて謙虚。こんな人が社長の会社なら、もう絶対に伸びると感じたんです。そこでセミナー後、「やってみませんか」とお話ししました。
内海社長、「すごい会議をやってみませんか?」と言われてどう思いましたか? |

内海: 実際は、私の方からぜひにというつもりでした。以前、大橋禅太郎さんの『すごい会議』を読んで、確かにすごいと思った。そこでいろいろネットで検索したら雨宮さんのセミナーが開催されることを知って。セミナーを受けたら体に電気が走りましたよ。自動車教習所というのは少子化を背景として、業界的に下り坂なんですね。だから今までも企業力を高めるためにさまざまな方法で活路を見いだそうとしてきたんですが、組織の活性化だけがどうしてもうまくいかなかったんです。そんな時に『すごい会議』という本に出会い、そして雨宮さんに出会ったというわけなんです。
雨宮さん、ヒューマングループさんにどんなアプローチでコーチングをしましたか? |

雨宮: まず1年後の目標を設定し、目標達成のためにクリアしなければならない現状の課題、そして課題を解決するためにはどうしたらいいか、というステップで進行しました。内海社長は当初、自動車教習所2校の各リーダーの方を対象にしたいとのお考えでしたが、それぞれに目標も違えば課題も違うので1校ずつ実施しましょうと。『すごい会議』は研修ではなく、リアルに業績をあげるためのものですから、1校ずつの方がコストに対するリターンは大きいはずですと申し上げました。
内海社長、すごい会議を実施するにあたって、社員の方の反応はどうでしたか? |
内海: また社長に何かやらされるという雰囲気でした。初めはメンバーの半数が引いていた。しかも、いきなり具体的な目標を設定して、そのためになすべきことを挙げていくわけですからね。私も含め、最初はみんな模擬的な会議だと思っていました。本当の目標設定やそれぞれの役割は、後日またみんなで決めるんだろうぐらいの感覚でした。ところが雨宮さんに「実際にこの目標に向かってやっていくんですよ」と言われてびっくり。青ざめました。でも、やっていくうちに変わっていくんですよね。
なにが起こったのですか? |
内海: 今までもコンサルタントの方を会社に招いて研修をすることがあったのですが、やっぱり上からの押しつけだったわけですよ。体の外側から洗脳するようなもの。でも、「すごい会議」は内側から変わってくるんです。同じことを考えるにも、今までとは違う思考回路を使い始めたことを実感できました。みんなも「今までとは違うぞ」と期待感が顔に出てきましたよ。
雨宮さん、こういったことを起こすのにどんな工夫をされましたか? |

雨宮: 皆さんの本来もっている能力が自然に最大化するような質問をしました。社長には皆さんのアイディアを受け止めることや、不必要なタイミングで不適切な否定をする代りに適切な場面で適切なコミュニケーションをとるフィードバックをしました。(笑)。いわば、どの筋肉を鍛えればどの能力が発揮できるか参加者に気が付いてもらえるようなサポートをしました。
それはうまくいきましたか? |
雨宮: ある方は、私と話をして「今まで人と話した中でいちばん元気になった」とおっしゃってくださいました。つまり問題を解決する楽しさや意義をわかっていただけるきっかけになったと思います。 また、内海社長の口出しが少なくなりましたから(笑)、皆さんが積極的に意見や提案を出すようになった。どうすれば他社との値引き合戦に巻き込まれずに目標を達成できるかといったテーマにも、真剣に取り組んでいらっしゃいましたね。
内海社長、どんな目標を立てたのですか? |

内海: 入校者数を前年比120%にするという目標です。この少子化の時代にですよ(笑)。10年前と比べてもマーケットは5〜6割に減っているにもかかわらず。目標を達成するために、誰がどんなことを行うかも決めました。すると導入後の2010年の2月と3月には、過去最高の入校者数を記録したんです。会社設立から57年目になって最高記録ですよ。もう大爆発ですね(笑)。
その目標を立てたことにより、どんな問題が解決されましたか? |
内海: 目標を立て、目標達成のための課題を出し合うのですが、その中で“ひどい真実”を出せるようになりました。個人名が出てくるんです。もちろん個人を非難するためではないし、いじめでもありませんよ(笑)。個人名が出ると、その人にとって何が問題で、どう解決すればいいかを、具体的に徹底的に話し合えるんです。問題解決のためのアイディアをみんなで考えて出せるようになった。すると誰もが前向きになる。スムーズな課題解決へと進むことができるんですね。社員の意識も変わりました。今までは目標を立てても「結局は達成できませんでした」で終わっていましたが、今は達成するための方法と目標への意識を共有できるようになりましたから。達成感を体験できたことが大きかったんでしょうね。
雨宮さん、内海社長とのセッションを通じてご自身はどのように成長されましたか? |

雨宮: コーチングをしていると、どうしても個々の能力を早い段階で判断してしまうんですね。そうするとその人の問題点ばかりが目について、ついつい指摘してしまう。今回も最初はそうでした。でもふと気づいたんです。お互いつまんないなって。それよりも、この人が会社にどう貢献したいのかを聞いている方が楽しい。すると、この人はこんな一面もあるから、こうすれば今以上に伸びるんだというようなことが見えてきて。これからは、たとえ問題点を持つ人の場合でも、どうすればよりその人らしい能力が発揮できるかを考えようと改めて思いました。僕も成長させていただいたんです。
内海社長、雨宮さんに会うべきなのはどんな社長だと思いますか? |
内海: 私のような2代目経営者でしょうね。2代目というのはいろんな意味でもんもんとしている。危機感や焦りも大きい。そういう経営者にとって「すごい会議」は救いになりますから。雨宮さんに会って、社長がさまざまな気づきを体験できたら、社員も会社もずっとよくなると思います。もし私が「すごい会議」に出会わなかったらと思うとぞっとしますよ。
今後、会社としてどんなチャレンジをお考えですか。 |
内海: 「すごい会議」を全社員ができるようになることです。何かプロジェクトがあったらお互いに協力し合って提案し合って目標に向かうことができるようになりたい。前に向くしくみをつくっていきたいですね。今、「すごい会議」を導入してブレークした会社ということで、全国からたくさんの方が当社の会議を見学にいらっしゃってます。どのメンバーのどの会議を見ても同じような「すごい会議」をお見せすることができればいいですね。
そのために誰からどんなサポートを受けたいですか。 |
内海: 物事には基本というものがあります。でもやっていくうち、知らず知らずに枝道に入っていく場合もありますよね。だから定期的に雨宮さんに来ていただいてコーチングしてほしいと思っています。人間ドッグじゃないけど、年に一度サポートを受ければ、健康的な「すごい会議」を持続できるのでは、と考えています。







