すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

崩れかけたチームが、動き出した3カ月。“自分で”決めれば、人は動き、数字は変わる

株式会社Wellness Forest

設立
2023年(令和5年)10月1日
資本金
従業員数
5名
事業内容
健康寿命の延伸と健康増進を目指し、通所リハビリ型デイサービス「レコードブック」事業やフィットネス事業、予防事業、コンサルティング事業を展開。「全世界の人々の健康と福祉に貢献する」をミッションに掲げる
担当コーチ
鈴木 智大

スタッフ離職、モチベーション低下で組織の危機

会社員をしながら起業・経営も手がけ、二足のわらじで活動されていると伺いました。

岩田:医療機器の会社に約20年勤めています。共同代表の細屋と出会ったのは、4年ほど前に参加した「医療×起業」をテーマにしたビジネスプロジェクトがきっかけです。お互いファイナリストとして残ったことで知り合いました。

医療や健康に関わる活動を続けるなかで、医療と福祉に一気通貫して関わらなければ健康寿命の延伸は実現できないという確信が生まれ、2人でリハビリ型デイサービスの立ち上げを決意。2年前に今の事業をスタートさせました。

なぜ、『すごい会議』を導入しようと思ったのでしょうか。

岩田:開業から1年半ほど経った昨年末、創業時から勤めてくれていたトレーナーが突然退職するという予想外の事態が起きたんです。スタッフのモチベーションが落ち込むなか、状況を打開するきっかけとして『すごい会議』を生かしました。

決め手は、「答えを与えられるのではなく、みんなで考えていくフレーム」であること。答えだけを求めていては、その場限りの解決にしかならない。メンバーのバックグラウンドを生かしながら、継続的に課題解決できる強いチームをつくるために始めました。

今回は、全4回の『すごい会議』です。どのような目標を設定しましたか。

岩田:利用者様の人数や利用回数の増加を、主な指標として進めました。ただ、根本的な狙いは、チームを強くすること。「人」やチームの土台が強くなれば、利用者満足度や従業員満足度は自然と上がる。売上・利益にもつながると考えました。

3カ月で生まれたスタッフの変化と希望

4回(3カ月)のセッションで、どのような変化が生まれましたか。

岩田:セッション最終日のスピーチでは、胸が熱くなりましたね。組織がバラバラでどん底の状態から、たった3カ月でよくここまでよくがんばってくれた。スタッフが大きく成長したことへの感動と感謝が込み上げてきました。

変化の核心は、スタッフの仕事に対する向き合いが、他人ごとから自分ごとに変わったこと。導入当初は、「大変な時期に、なぜ今始めるのか?」という反発もありましたが、セッション初日の後半には、その空気が自然と変わっていったんです。「今の状況を変えられるかもしれない」と、彼女たちも希望を感じたんじゃないかな。

たった1回のセッションで、スタッフの方に何が起きたのでしょうか。

岩田:おそらく、危機感を全員で共有していたことが大きかったのだと思います。人が減って休みも取れないようなキツい状況だったからこそ、全員が同じ気持ちで問題と向き合えた。

その上で、やるべきことが具体的に見えたことが変化を加速させました。一つひとつの課題について責任者を決めて、手の届くアクションプランを期日とともに定める。自分自身が決めた目標だからこそ、達成しなければという責任感が生まれます。

その後、成果として数字に表れたことで、実行力はさらに強まっていきました。

鈴木(コーチ)
:セッション以外の場でも、岩田さんがスタッフの方々の行動計画作成を丁寧にサポートされていたことが印象的です。岩田さんが誰より強く危機感を持ち、この機会を生かすと決めていたからこそ、スタッフの方々にも熱量が伝わった。意思決定者の覚悟がチームを動かす、見本のようなケースでした。

岩田代表ご自身に、どのような変化が生まれましたか。

岩田:大きくは2点です。1つは、スタッフへの信頼感の高まり。私が一人で考えるのでなく、全体の方向性さえ合意すればスタッフは自ら前に進んでくれる──そう強く実感しました。

もう1つ、経営者としての覚悟が一層深まりましたね。セッションでは毎回、意思決定を求められるので、どんな場面でも決めるのは自分だという緊張感が積み重なっていく。一社員として企業で働く責任とは根本的に違い、自分が判断を誤ればスタッフの家族にまで影響する。身が引き締まります。

変化が起きる理由「目標は誰かが与えるものではない」

スタッフの方に会社・仕事を「自分ごと化」して動いてほしいという願いは、多くの経営者の方がお持ちだと思います。そこに導くために、経営者として何が大切だと思いますか。

岩田目標は誰かが与えるのではなく、全員の合意のもとで一緒に決めていくことが重要だと、痛感しました。

場面によってはトップダウンも必要ですが、現場に裁量を持たせながら合意して数字を積み上げていくことは、スタッフのモチベーションになる。その実践として『すごい会議』のフレームが、ハマりました。

印象に残る「すごい会議」の手法やフレーズがあれば教えてください。

岩田:「提案があります」「質問があります」と、明確に切り出すこと。議論を一旦区切ることで参加者の注意が集まり、いい意味で聞き流せなくなります。シンプルですが、確実に場の空気が変わるフレーズです。

もう一つ、思いつくことを全員がすべて書き出し、その上で発言する進め方にも効果を感じました。整理しやすく、新たな発想が生まれやすい。解決策の量と広がりが圧倒的に変わります。同様に、事実を起点に考えることも重要ですね。感覚的解釈ではなく、事実を起点に「本当にそれが起きているのか?」を、正しく捉える。

やるからには、『すごい会議』を「100%信頼して徹底する」と決めて実践しました。

外部のコーチが並走する価値を、どう実感しましたか。

岩田:コーチの最大の価値は、完全な客観性です。内部の人間は事情を知りすぎていて、客観的に思考するには限界がある。スタッフ自身も気づいていなかった可能性が引き出され、固定概念が崩れる瞬間が生まれたのは、コーチがいてこそです。

どういった固定概念が崩れましたか。

岩田:たとえば、「この役割はこの人にしかできない」という思い込みです。送迎ドライバーもトレーナーも、「あの人しかできない」と既存の枠組みの中で考えていましたが、コーチに「別の方法はないか」と問われ、「トレーナー経験のないスタッフでもいいのでは」と気づけた。今では経験に関係なく、役割を分担し合う文化が生まれています。

その結果、利用者様の来所回数や人数の増加、看護師とトレーナーの採用成功など、具体的な成果につながりました。成果が見えることでモチベーションが上がり、さらに前向きに取り組める————チームに好循環が生まれています。

ここまで前向きに向き合えるようになったのは、鈴木さんが「未来は明るくできるものだ」と、信じさせてくれたからです。

危機はチャンス。目指す未来をかなえるために

「すごい会議」とは、どういうものでしたか。

岩田:会社を、チームを、スタッフを変えてくれるフレームです。全員が合意形成をした上で、進む方向を明確化できる。

特に、壁にぶつかって「自分たちだけではどうにもならない」と、危機感を感じているタイミングほど、伸び率は圧倒的に高い。私たちが経験したように。

今後の展望をお聞かせください。

岩田:『すごい会議』のフレームをスタッフ一人ひとりが実装できるチームを目指し、継続的に議論しながら進捗を管理していきます。やり方は試行錯誤しながらでも、続けることがスタッフの成長と目標達成につながる。

その先に、利用者様の幸せがあり、地域社会になくてはならない存在になる未来がある。一歩一歩、進んでいきます。

ありがとうございました。

鈴木 智大 すずき ともひろ

株式会社いきなりすごい会議

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