すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

変え続ける力。 “意思決定”で、ブレイクスルーを呼び覚ます

アンカー株式会社

設立
2016年7月
資本金
5,000,000円
従業員数
30名程度
事業内容
ベストベンチャー100にも選出された実力企業。企業・事業・製品・商品・サービスの持続的成長を実現させるためのマーケティング活動として、デジタル領域を主軸としたグロースマーケティングを中心に事業を展開。広告運用やクリエイティブ制作を内製化して迅速かつ柔軟に動くことでPDCAサイクルを最速化し、クライアントへのビジネス支援をスピーディに実現する
担当コーチ
梨木 悠介

「経営チームが弱い」業界No.1になるために

千野社長は、以前に弊社のお客様の「すごい会議」セッションに参加されていたそうですね。

(千野)メンズ脱毛の会社のWEBマーケティングを弊社が担当していて、社外パートナーとして「すごい会議」に参加しました。

初めての「すごい会議」の印象は、『物ごとがサクサク決まる場』、です。意思決定者の明らかな存在感、シンプルな意思決定のプロセス、“言い訳”を引き出さない会話のフォーマット。人間の脳のメカニズムを考慮してつくられた手法だと感じました。

初日に立てた目標が会社の指針として機能し、ブレイクスルーが起きる瞬間を何度も目にしたことが印象的でしたね。

今から約1年前に導入いただきました。御社にとってどのようなタイミングでしたか。

(千野)僕としては事業の進捗が芳しくないと感じていて、ブレイクスルーを起こす起爆剤が欲しい頃合いでした。

社員が増え、何を決めるにもコンセンサスを取らないと進まなくなり始めた状態を「すごい会議」なら解決できると思ったんです。

いつかはやりたいと思いながらも、他のコンサルサービスを導入していたことでタイミングを伺っていましたが、試してみないことにはわからない。導入に踏み切りました。

「すごい会議」に何を期待して導入いただきましたか。

(千野)セッションの初日、ポストイットに問題を書き出す場面で、「経営チームが弱い」と自分が書いたことを今でもはっきりと覚えています。

グロースマーケティング事業における僕らの動きは、いわゆる業界大手とは異なります。多くの会社が媒体を軸としたビジネス構造で利益を上げるなか、僕らの理念は、あくまでお客様を軸としてビジネスを動かすこと。自社の利益だけを考えれば前者が合理的なのは明らかですが、中長期でお客様との関係を築くには僕らの方法が合理的なはずです。

とはいえ、それが理想論だということも分かっているので、“あるべき姿”を証明するには僕らが100億、200億という規模の存在になるしかない。

それには全ての意思決定を僕一人でしている現状から脱却し、現場でも意思決定していけるよう組織づくりに取り組む必要がありました。

幹部人材の採用に成功。鍵はコーチとの会話

導入から1年。どのような成果が手に入りましたか。

(千野)僕が思う直近での最大の成果は、組織強化に向けた幹部候補の採用組織体制の変更です。あと、問題解決のプロセスを僕らが知ったことですね。一部のマネージャー層は、社内会議でも独自にこのプロセスを取り入れています。

幹部候補の採用は「経営チームが弱い」という問題の解決には不可欠で、以前から必要性を理解していたものの、なかなか着手できずにいました。そこを梨木さんとの会話で、僕個人の“社長コミットメント”として始動した結果、素晴らしい人材を獲得できたんです。

会議外でのコーチとの会話からも、成果が生まれているのですね。

(梨木)セッション後の千野さんとのミーティングで、「何を解決するとブレイクスルーに一番近づきますか?」と質問して出てきた答えが“幹部採用”でした。であれば、行動しない理由はない。

メンバーの方と進めるプロジェクトとは別に、千野さん個人がコミットして動くことを意思決定していただきました。

(千野)会議後の梨木さんとの振り返りの時間には、とても価値を感じています。僕の立場では人からフィードバックを受けること自体が減りますし、第三者として会議を見てどうなのか、客観的な意見が参考になります。自社のことは都合よく見てしまうところもあるので、梨木さんの意見から気づきが生まれることは多いですね。

意思決定することの価値。進んでこそ問題が見つかる

千野さんにとって、「すごい会議」で取り扱った問題で、最もインパクトの大きかった問題を教えてください。

(千野)人材採用です。“売り上げが伸びたら人を増やす”という考え方から、“人を増やすことで売り上げを伸ばす”という考えにシフトしたことで、社員数を一時期倍近くにまで増やしました。

僕自身はリスクヘッジしながら堅実に進めるタイプなので、「すごい会議」で『目標達成する、その一択でいく』と覚悟していなければ、先行投資のような意思決定はしていません。でも「どうすれば目標達成できるか」と考えると、気合いや頑張りの問題でなく単純に人員が足りない、と計算でわかったんです。

大量採用の結果はいい面もあれば悪い面もあり、幹部候補の人材を採用できたことは大きな成果でしたし、一方でマッチしない人材まで採用して離職者が増えたという反省点もありました。ただ、それも行動したからこその発見です。

『決めたことを正しくする』という考えにシフトしたことが、僕にとっては挑戦でした。

「すごい会議」の何が、御社に変化を引き起こしているのでしょうか。

(千野)何かを“決める”ことが強制される空間だから、ですかね。僕ですら“意思決定”にはいいプレッシャーを感じるので、現場のマネージャーが意思決定者を体験したときは、慣れない責任に相当のストレスを感じているように見えました。でも、だからこそ成長の機会になる。

強制的に意思決定してアクションを起こすことで、初めて「できると思ったけどできなかった」「やってみたらこうだった」と、あぶり出される問題に気づけるので、いわばこの会議は問題発見装置ですね。

セッションは実験の場。検証しながら成長する

現場マネージャーを意思決定者に置いたセッションの意図を教えてください。

(千野)これは、意図的に意思決定者を増やすことで組織の機動力が上がるかどうか、の実験でした。

小規模の部署を10課近くつくり、各課でそれぞれ60〜90分ずつ、1日を通して「すごい会議」を実施しました。意思決定者は課長が務め、オブザーバーとして僕も全セッションに参加する。梨木さんには、目標へのKPIを見ながらコンテンツを柔軟にアレンジいただき数ヶ月間実施しました。

この実験へのきっかけは、「すごい会議」メンバーの“やる”メンバーと“やらされている”メンバーの違いは、目標への所有感の違いにあるように感じたからです。

小さなことでも自分で立てた目標に向けて意思決定すれば、自然と所有感が生まれて行動が起こりやすくなるのでは、という仮説からトライしました。

実験的セッションの結果、どのような発見がありましたか。

(千野)意図した通りに非常にうまく機能する人もいれば、逆にマネジメントスキルや能力の問題が明らかになる人もいて、これもまた問題発見の場になりましたね。

僕のなかでも、プロジェクトマネジメントとヒューマンマネジメントを区別せずに“マネジメントスキル”、と認識していたことに気づき、“マネジメント”という言葉の解像度が上がりつつあります。今の組織におけるマネージャーに必要なもの、求めるもの、次のステップに進むヒントになりました。

メンバーの方の成長を、どのような体験から実感されますか。

(千野)「すごい会議」で言う“デフォルトOS”の人が、“ハイパフォーマーOS”の考え方になりつつあります。例えば、発言です。

以前は、社員が「〜なんですよね」とコメントしたことに対して、僕らが「じゃあこうしたら」と考える必要があったのが、今では「〜してください」と“提案”の形で意見があがってきますし、それ以外は受け付けません。

「提案のフォーマットで発言してください」と梨木さんに度々言われたことで、『提案、質問、リクエスト』の発言フォーマットが定着し、会話に無駄がなくなって最短距離で完了できる。目的のない会話、ゴールの見えない会議がなくなり、パフォーマンスが上がりました。

「ここでしか生まれない意思決定、発見できない問題がある」

「すごい会議」を2年目もリピート契約いただきました。最大の理由をお聞かせください。

(千野)「すごい会議」は僕にとってパーソナルトレーニングのような感覚なんです。強制力があるし進捗も管理できる、ないとスピードが落ちそうなので継続を決めました。

数字的な成果では前期で昨対130%成長はできているものの、目標とした「3年で100億」には遅れを取っています。だからこそ、さらに体制を変えていきたい。1年目はとにかく問題を発見する時間だったので、2年目はいよいよグロースさせていく年だな、と。

この会議でなければ生まれない意思決定や発見できない問題があり、問題を眠らせておけばいつか足を引っ張られる。その問題を事前に発見できるのが、この会議です。

2年目の成長達成に向けた課題は何でしょうか。

(千野)1年目に発見した問題の解決策はすでに見えていますが、次の大きな問題は何なのかが僕にもわかっていないので、“問題発見”そのものが課題かもしれません。

直近の組織体制の変更がうまくいきそうな予感もしているので、そこも確かめながら進めます。問題をあぶり出すために、これからも意図的に、あらゆることを変えていくつもりです。

新規開拓を足がかりに「3年で100億」を目指す

売り上げ課題の解決に向けて、伸びしろになりそうなポイントをお聞かせください。

(千野)一つは、すでに手応えを感じている新規開拓営業で、ここ数ヶ月間の新規開拓への取り組みはかなり評価しています。

導入当初に既存クライアントを伸ばすことにフォーカスすると意思決定して動いた結果、これもまた実行と問題発見を繰り返し、新規開拓へ移行することを意思決定しました。

その結果、取引社数は以前の倍近くに増えましたし、1,2社に依存していた過去に比べてかなり健全なポートフォリオに近づいています。直近で一番売り上げているのも新規のお客様です。

今後はいかに新規を獲得するか、それも僕らのターゲットを獲得できるか、また獲得したお客様を育てられるか、が鍵になるはずです。

(梨木)やったからこそ、次に進む理由が明確になりますよね。行動しない限り、できない言い訳なのか、できるけどやらないのか、ご自身でも区別がつきにくいと思うんです。

意思決定して選択するたびにそこが明確になり、あいまいな領域をなくしながら進まれている印象です。

「すごい会議」はパーソナルトレーニング、という言葉がありました。そこでのコーチの価値を教えてください。

(千野)僕もメンバーも日常的にさまざまな問題にぶち当たるなかで、“できない言い訳”を言うのは簡単なんです。「どうすればできるか」と意図的に考えていてさえ、です。

でもそこを梨木さんは、いい意味で事情を加味せずに「なぜできないのですか?」と客観的に言ってくれます。そう言われると『全部言い訳だな』と気付かされる(笑)。

失敗しないためにやらないのは言い訳でしかなく、『失敗を含めてのチャレンジだ』と僕自身の捉え方が変わりました。三歩進んで二歩下がることの連続ですが、このチャレンジを金脈に、失敗をいとわない“ナイスチャレンジ”の文化を育てていきたいですね。

「導入しなければ起きなかったことが起こるから、楽しい」

この1年間の「すごい会議」には、どのような楽しさがありましたか。

(千野)常に楽しかったですね。というのも、“導入しなければ起きなかったこと”を起こせているからです。月に一度、この会議で挑戦が生まれるから変化が起きる。

メンバーによってはそれをストレスに感じることもあると思いますが、これくらいガラッと変えていく方が僕には新鮮で楽しいですね。

どういう企業に「すごい会議」はマッチすると思われますか。

(千野)トップラインを伸ばしたい、事業を成長させたい、何かしらの現状を打破したいという経営者におすすめです。

僕らの市場は何もしなくても110%成長できるような状況なので、業界平均ぐらいの成長で安定的に経営したいという人には向かないかもしれない。でも、200〜300%の成長をつくろうとすると、意図的に何かを変える必要があるので、その起爆剤になるはずです。

御社のビジョン実現に向けて、「すごい会議」がどう役立てられそうか、教えてください。

(千野)この1年は、僕が描く想定に全員の認識をそろえるために「すごい会議」を使っていた側面もあると思います。でもグロースマーケティング市場でリーダーになるには、僕の想定を超える問題解決が生まれる必要がある。軸となる複数の事業が必要であり、事業を任せられる人材も必要です。

社内人材の育成は当然として、僕の知らない情報を持った外部の人材を採用することがブレイクスルーに効果的だということも体感できたので、そこを加速させながら「すごい会議」を通して成果を上げていきたいですね。

ありがとうございました。

梨木 悠介 なしき ゆうすけ

デルフィーコンサルティング株式会社

「組織で勝つ」と決めている方、ひどい真実に向き合うつもりのある方、(不器用でも)誠実に生きている方、

そんな方のチャレンジをサポートします。





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