すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

赤字撤退寸前の事業に、息を吹き込む。「辞めようとしていた」キーマンが選んだ、 もう一つの道

株式会社ブッシュクロフィード

設立
2010年6月
資本金
1億円
従業員数
170名
事業内容
総合不動産企業として、リファイニング事業を中心にプロパティマネジメント、インベストメント、宿泊、飲食、福祉など多角的な事業を展開。都心部の商業不動産に特化したバリューアップ手法で多数の実績を持ち、「住」に関わる人々の暮らしと人生を豊かにすることを使命に持続可能な企業成長を目指す
担当コーチ
千葉 洋祐

Vol.1「組織拡大への“光”に見えた」利益10倍。やり切る文化への変革は、経営者の「覚悟」から始まる

Vol.2「3カ月で激変した」部門別セッションで、トップの“熱”を現場へ──経営と現場をつなぐ成長の仕組み

 

全店赤字、辞表寸前からの出発

大畑さんの現在の担当・ミッションについて教えてください。

( 大畑 )当社の主軸は不動産事業ですが、私は宿泊事業部と飲食事業部を担当しています。その2つの事業を黒字化することがミッションです。

飲食事業部で『すごい会議』を導入いただきました。以前の事業部は、どのような状態でしたか。

( 大畑 )正直なところ、経営する飲食店全5店舗が赤字で、日々の営業を維持するだけで精いっぱいという状態でした。お客様の数は少なく、店舗の人員不足も深刻。事業について話し合う場もなく、方向性は抽象的なまま。

私自身、現場を回すことに追われ、部の未来を考える余裕もなければ仕事へのモチベーションも感じられずにいて。実は、会社を辞めることすら考えていました。

会社として『すごい会議』を導入した意図を教えてください。

( 大畑 )そもそも当社が飲食事業を始めたのは、4年ほど前。社長の萩原が「行きたい店をつくる」ところから始まりました。萩原の理想は、活気があってお客様と店員とのコミュニケーションを育めるような店。

その理想と現実のギャップを埋めること、そして事業存続を見極めることが『すごい会議』の目的です。目標はまず、全店の黒字化。飲食事業はホスピタリティを提供する場所ですが、それには一定の利益を出すことが大前提。目標を立てて関係者全員の足並みをそろえ、今まで手をつけてこなかったことを実行し、成果を出す。そこを目指しました。

「会社を辞めようと思っていた」会議が転機に

「辞めようとしていた」というなかでの『すごい会議』。どのような心境で臨みましたか。

( 大畑 )当時の私は、飲食事業への異動を前向きに受け止めきれていなかったんです。宿泊事業で積み上げてきた経験をさらに伸ばしたい気持ちが強く、新しい領域に向き合うことに不安や抵抗感を抱いていました。

事業は赤字で現場にも前向きな空気をつくれていない状況のなか、自分自身もどこか被害者意識を持っていたと思います。私が辞めそうだということは萩原にも伝わっていた上での、『すごい会議』。不安しかなかったですね。

( 千葉(コーチ) )セッション初日に印象的だったのは、「この事業を本気で変えるための旗振り役が明確ではない」という状況でした。萩原社長も、飲食事業に十分な経営資源や意識を向けきれていなかったと認めた上で、セッションメンバーの執行役員が「大畑が本気になるなら、自分も協力する」と。

つまり、このプロジェクトの最大のキーマンは、大畑さんでした。

その後、何が大畑さんの意識を変えるきっかけになりましたか。

( 大畑 )問題解決の一環で実施した、研修です。どんな店にするのかを話し合うなかで、萩原が挙げたのがとある焼き鳥屋。元当社社員が始めた飲食店で、口コミに「うるさい」と書かれるほど活気があって(笑)、連日満席。そこで1カ月、研修させてもらうことにしたんです。

驚いたのは、その店の部活のような“声出し”文化。料理の知識がない私でも「声なら出せる」と実践すると、お客様から「いい声だね」「今日も美味しかった」と、反応をもらえる。気づけば夢中で楽しく働く自分がいました。

声を出す、そのシンプルなことで当社スタッフも働く楽しさを味わえる──未来が変わる予感がしましたね。実際に、今の当社の店の売りは声の大きさです(笑)。

同時に、そのとき考えたんです。この機会をくれた萩原の意図は何なのか、自分はなぜこの会社に居続けるのか。行き着いたのは「萩原という人に強く惹きつけられたから」という答え。ならば事業にこだわらず、この会社に貢献できる道を選べばいい。そう腹落ちして向き合いが変わりました。

黒字化成功。人と数字が変わった1年

この1年で生まれた成果を教えてください。

( 大畑 )1年で3店舗の黒字化に成功し、リピーターのお客様は大きく増加。お客様とスタッフとの間にコミュニケーションが生まれ、にぎやかな店になったことが最大の手応えです。

目指したのは、スタッフがお客様一人ひとりの顔を覚えているような温度感のある店。そして、地域に愛される店。KPIは、会計時にお客様からいただく名刺の数やLINE交換の数を設定しました。

今では、スタッフの表情や発言からも仕事に楽しさややりがいを感じてくれていることが伝わります。結果として、職場への定着率も向上し、萩原も「昨年と比べて180度変わった。あとは継続だ」と。

大畑さんご自身の変化を教えてください。

( 大畑 )私自身が仕事の楽しさを感じられたことが、ターニングポイントですね。周りからは「別人のように変わった」、「最大の変化は大畑だ」と言われます。初日に久保田コーチから「2倍の声の大きさで喋ってください」と言われたのがウソのように声も出ています(笑)。

自分の行動に発言の重みが伴うようになったことも感じていて。以前は、私が何かを発言しても、現場スタッフは「だって」「でも」と言い訳していたのが、今は「わかった、やってみよう」と、前向きに受け入れてくれる——私自身の言葉と行動に一貫性が生まれ、スタッフがその変化を感じ取ってくれているからだと思います。

また今期は、新卒のメンター役も務めることに。そうやって会社に貢献できることがうれしいんです。宿泊事業にこだわっていた自分が今を心底楽しんでいることが、最大の変化かもしれません。

( 千葉(コーチ) )研修後の大畑さんはまさに別人でした。声にも表情にもエネルギーが溢れ、他の方へのフィードバックも的確。言葉をきっちり扱い、僕が口を出す必要がない。

大畑さんの変化がスタッフの方々にも影響し、みなさんがポジティブに変化しています。キーマンの変化は会社にとっての本質的な価値。今後は、組織の先頭に立って今以上に発信していってください。

『すごい会議』のエッセンスで、大畑さんに一番“刺さった”ものはなんですか。

( 大畑 )「どのようにすればできるか」という思考に尽きます。できない理由ではなく、何が可能かだけ考える。どんな事業でも役立つ要素です。

また、『すごい会議』は、言葉を徹底する場でもありますよね。性格を変えるのは難しくても、言葉は今この瞬間から変えられる。そこを意識して、『すごい会議』式の言葉の使い方やビジネスの思考を徹底した結果、言葉の扱い方が精緻になった実感があります。

たとえば、コミットメントに対して「できていない」と「やっていない」では、表現のニュアンスが違います。前者は自分以外の要因への他責があり、後者は自分に100%の責任がある。自分が使う言葉や周囲へのフィードバックに重みが出たように感じています。

一つの意思決定で、組織を変える

特に、印象に残るセッションについて教えてください。

( 大畑 )“声出し”にフォーカスすると決めたセッションです。「お客様とつながる活気ある店をつくりたい」という萩原のこだわりがある一方で、店舗はシックな内装で価格帯も安くない。声出しの解決策がベストなのか、懸念もありました。

でも実践してみると、フレンドリーでホスピタリティある空気感を好んでくれるお客様がリピーターになってくれた。あの決断が正しかったという裏付けであり、あの決断がすべての変化の起点でした。

千葉コーチはどのような存在でしたか。

( 大畑 )私の考えを丁寧に聞き取ってくれて、「この解釈であっていますか」と、その都度確認してくれる。話しやすいし方向性がブレません。セッション外でも「最近、店が活気出てきましたね」と声をかけてくれる、そんな些細なやり取りがうれしいですね。

憂鬱だった会議を楽しいと思えるようになったのは、千葉コーチがいてくれたからこそ。全事業部に導入してほしいくらいです。

『すごい会議』を楽しいと感じる瞬間を教えてください。

( 大畑 )個人的に、セッション冒頭に目標を唱和するシーンでテンションが上がります。プロジェクト名は「大畑家家訓」(笑)。この1年で改めて気づいたのは、私は仲間と一緒に何かをつくりあげていくことにエネルギーが沸くということ。個人ではなく、組織コーチング形式で仲間と意見を出し合っていける点が、自分には合っていました。

「理想を実現するきっかけの場」未来に向けて

今後の飲食事業部のビジョン、ご自身のキャリアの展望を聞かせてください。

( 大畑 )会社として2029年までに売上1,000億円の目標を掲げています。そのなかで飲食事業部と宿泊事業部は、まだ会社全体の成長を牽引できる存在には至っていません。だからこそ、売上利益の両面で、会社に貢献できる事業に育てていきたい。

直近では、全飲食店の年間通算黒字化、そして2027年1月末までに新規出店を1店舗確定させることが目標。地域に愛される活気ある店舗を増やし、全社目標の達成につなげていきます。

また個人的には、現場づくりや人の育成で困ったときに「まず大畑に聞け」と、言ってもらえる存在を目指します。

最後に、大畑さんにとって『すごい会議』は、どんな場所でしたか。

( 大畑 )それまで実現できなかったことを実現する場であり、自分自身のあり方を大きく変えるきっかけになりました。目標とのギャップや問題を噛み砕いて分解していけば、自分がやるべきことが見えてくる。1年前には想像もできなかった景色が見えています。

ありがとうございました。

千葉 洋祐 ちば ようすけ

デルフィーコンサルティング株式会社

すごい会議月間実施回数No.1

「全てのチームの可能性を解放する」
これが私の使命です。

今の延長線上にない”理想”にチャレンジするから人生は面白い。
不可能が可能に変わる瞬間を、挑戦する組織と共に。

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