株式会社ディシジョン
青山学院経営学部卒業。アメフト部副将。銀行に入行。株式会社PlanDoSeeに転職。マネージャー時代に「すごい会議」を受け、衝撃を受ける。社内ですごい会議を広めるソリューションコーチ第一号となり、全店舗に導入。
藤巻:僕がレストラン・ウェディングの世界に足を踏み入れたばかりの頃、業界を勉強するために訪れた憧れのレストランに、マネージャーとして雨宮さんがいらっしゃったんです。以来、勝手に「こうなりたい」と憧れ、業界トップのその会社のやり方を、随分と真似させていただきました。
藤巻:当社は2002年に創業し、「スタッフとパートナーに愛される、名古屋一の感動レストランをつくる」と、決めて進んできました。当時は珍しかった男性ウェディングプランナーを売りに、お客様を喜ばせるためなら何でもやる。その勢いもあって、経営は順調でした。
ただ、店舗が増えるにつれ、創業10年を過ぎる頃には僕が現場に入る機会も極端に減ってしまって。以前は、スタッフとまかないを食べながら、「こうなりたい」「こうしたい」と思いを共有していたのに、気づけば、僕の大切にしたい「思い」が薄まってしまったような感覚があったんです。
もうひと踏ん張りして理想の状態をつくりたい——そう考えたときに、知人が「『すごい会議』が、すごい」と話していたことを思い出しました。そして問い合わせた先に、あの憧れの雨宮さんがいらした。僕にとっては運命的な再会でした。
藤巻:まさに固定観念が根本からくつがえるような体験でした。「この業界はこうあるべき」という僕の勝手な思い込みを、雨宮さんは「それを叶えるなら、こっちです」と、パワフルに転換させてくれた。それも、ご自身の確固たるキャリアや成功体験をもとに。「やるしかない。やらなければ」と、沸き立つものがありましたね。

藤巻:まず、経営陣のモチベーションが格段に上がりました。掲げた目標は「年商70億円」という、今の当社にとっては「普通」ではない数字。その数字も作戦のネーミングも経営チーム全員で決めたからこそ、目標を立てたその日から「絶対に達成しよう!」と、彼らが本気になったのだと思います。
藤巻:過去の年110%という成長に対して、160%成長の70億円。過去とは桁違いの跳躍を狙う挑戦を前に、僕自身が「やってみたい」と、強く感じたんです。
やると決めた以上は、これまで手をつけてこなかった領域にも踏み込む必要がある。何をすべきか、全員で考え抜く時間がチームの結束を強め、メンバーも固定観念を手放して問題解決に動き出してくれました。
藤巻:象徴的なのは、競合との関係の変化です。ウェディングに必要なカメラマンや生花、司会者を外注する企業が多いなかで、当社はすべてを自社で抱えています。打ち合わせの段階から全スタッフがお客様と向き合い、一組ごとにつくり込んでいく。クオリティの高さの所以です。
ただ、それらのサービスは自社のウェディングのためであって、外販するという発想はありませんでした。そこに雨宮さんの「その資産を、なぜ外部に売らないのか」という問いかけが。
確かに、名古屋のマーケット規模を考えると可能性は十分。半信半疑ながらも競合企業に商談を持ちかけ、当社の生花やケーキをパートナーとして納品することにしたんです。結果、今ではお取引先にもエンドユーザーにも喜ばれ、実績もついてきています。僕たちにとって大きな転換であり、目標にコミットしてこその選択でした。
雨宮(コーチ):これは、目標が高いからこそ生まれたもの。延長線上では届かない目標を掲げると、競合相手を取引先に変える発想が生まれます。パートナー企業も婚礼のお客様も喜ぶ、三者Win-Winを可能にする選択です。

藤巻:成約率や来館率といった婚礼の根本的な指標に、変化がはっきりと表れています。特に、婚礼の成約率が40%前後から50%まで伸びたのは、大きな成長です。業界平均が30%台前半。もともと高水準でしたが、さらに一段上がりました。
藤巻:現場の意識が変わったことですね。目の前の一組様を大切にしようとする思いが強まり、分析力が上がりました。「来館を増やすには何をすればいいか」「どうすればもっと喜んでいただけるか、事実から検証しよう」と、現場が考えられるようになった。
というのも、『すごい会議』は数字が動かない理由を徹底的に掘り下げますよね。店舗責任者である幹部たちが、会議で思考や言葉を学び、それを店舗の現場に下ろしていく。その影響が、思考や発言に表れているのだと思います。経営陣の成長が起点です。

藤巻:実は先日、年に一度のキックオフミーティングで、「僕自身の思いなんて、どうでもいい」と、心底感じる場面があったんです。「70億達成」という目標に向けて、現場メンバーが「よっしゃ、絶対やったろう!」と、次々に決意表明してくれた瞬間でした。
彼らは『すごい会議』メンバーではありませんし、僕自身が現場に「70億」を語りかけたことはありません。自分たちが背負う数字が大きくなるとわかっているのに、それでも前のめりで乗ってくれる。そのパワーに圧倒されましたね。
長年、自分の思いをどう浸透させるかに頭を悩ませてきましたが、会社を強くするのは僕自身の何かではなく、「やろう!」と湧き上がる社員の思い、それを引き出す目標や環境だった。悔しくも情けなくもあり、同時に、彼らの力強さに感動しました。
雨宮(コーチ):これまでは社長や副社長がビジョンをつくり、幹部が結節点となって現場に伝える構造でしたが、今回は幹部自身がつくり手になった。「社長の思い」ではなく「俺らの思い」だから、所有感があるんです。その分、現場に伝えようとする熱量も高く、結果、現場からのリアクションもいい。
特に、うまくいった理由は2つあると思います。まず、セッションメンバーが各事業部の旗振り役として現場と直接つながっていること。次に、社長と幹部メンバーの間に長年の信頼関係があること。その土台にコミットメントが載ってパワフルな変化が生まれた。
私から見れば『すごい会議』はきっかけにすぎず、みなさんが持っている力を、いよいよ本領発揮し始めた。そんな印象です。

藤巻:圧倒的にポジティブな方です。お会いしてから一度もネガティブな言葉を聞いたことがなく、パワフルに導いてくれるのにご自身の成功体験を押し付けることもない。
正直なところ、当初は業界のトップを走ってきた雨宮さんにアドバイスやヒントをもらえると期待していましたが、実際に会議が始まると、それ以上に得るものがあると気づきました。「自分でここからどうしていくかを考えろ、もっとやれるぞ」と、喝を入れてもらっている感覚。僕にとって、絶大な存在です。
藤巻:自分が甘かった、ということに尽きます。年110%成長が続けば上々だと思っていましたし、急な跳躍はすぐに落ちると思い込んでいたんです。ただ、成長を続ける経営者は、必ず常識の外に足を踏み出している。雨宮さんから他社の話を聞くたびに、自分の「本気」の甘さを痛感します。
僕個人が受け取った雨宮さんからの最大のメッセージは、「強くなれ」。言葉ではなく、雨宮さんという人物のあり方から、そう感じています。

藤巻:雨宮さんが体現している「仲間をハッピーに導く力強さ」です。成功のために的確に助言しながらも、その道のりに楽しさや喜びを見いだす視点を忘れない。その姿が、とにかくかっこいい。
僕の迷いに寄り添い勇気づけてくれる雨宮さんがいるからこそ、もっと強くなりたいと思える。25年越しの再会で、僕の人生を救ってもらいました。
雨宮(コーチ):本気で経営に向き合っていなければ、藤巻さんのあの迷いは生まれません。だから、「進んだ先に道が見えるのか、それとも混沌とするのか。やってみないとわからないから、試しにやってみましょう」と、お誘いしました。
藤巻:必ず、目標を達成します。ただ、それは僕一人の力では決して成し得ないもの。全員で問題を見つけ、改善し続ける。その連続的な成長に、僕も本気で関わります。
その上で避けて通れないのが、組織づくりです。売上計画と人員計画を突き合わせたところ、人材不足だということが明確になったので、採用と育成の両輪をこの半年で改善します。
また、今後はこの『すごい会議』の気づきを、役員以下のマネージャー、中間層にも広げていきたいですね。そうすれば会社はさらに強くなるはずです。
藤巻:70億達成と並行して、理念浸透プロジェクトを進めています。僕たちのレストランやホテルに来ると「また来たい」と思ってしまう——「アメーバマジック」として、お客様の想像を超えた感動を届ける会社になる。そこを目指します。
同時に、次代を担う若者が思い切り活躍できる環境づくりも進めます。ウェディングは新郎新婦と近い世代の力が欠かせないので、今まで以上に若手を主役にしていきます。
僕がこの業界の経営者としてここまで来れたのは、間違いなく仲間のおかげです。根っこにあるのは、人の喜ぶ顔を見たい、幸せな人を増やしたいという思い。今度は僕が与える側になり、「アメーバでなければ経験できなかった」という体験を、社員にもお客様にも届けていきます。
藤巻:人生のターニングポイントになりました。経営者としての立ち位置を見失っていた僕が、「もっと、このメンバーと走りたい」と、心から思えているのは、雨宮さんとの出会いがあったからです。
今期の目標は必ず達成します。ただ、万が一届かなかったとしても、この挑戦で得るものはかけがえのない財産になる。僕のように次の一手が見えずに悩んでいる経営者におすすめします。

青山学院経営学部卒業。アメフト部副将。銀行に入行。株式会社PlanDoSeeに転職。マネージャー時代に「すごい会議」を受け、衝撃を受ける。社内ですごい会議を広めるソリューションコーチ第一号となり、全店舗に導入。