意思決定者の方の成長はいかがでしたか。
上田:期待以上でした。そもそも“社員”である以上、究極は会社の業績にコミットしなくてもいいじゃないですか。もちろん利益は出した方がいいけれど、最終的な責任は社長にある。
でも今回、最終決定者として彼が結果にコミットすることで、いい意味で逃げられなくなった。そして、1人ではできないからこそ関係各所を巻き込むしかない──彼自身が周りを動かし、行動を促す動きが生まれました。
太田(コーチ):彼の言葉が変わりましたね。来期のプロジェクトのメンバーを選ぶ際にも「誰が達成に効果的か」と、達成にコミットして議論している姿が印象的です。
象徴的だったのは、「採用40名」という目標に対して、評価を連動させる仕組みを彼自身が発案したこと。自分が意思決定した目標だからこそ、達成するための環境をつくろうとする。腰の入った強い意思決定でした。
社長の指示を実現する“部下”から、社長がやろうとしていることをより効果的に進める“右腕”へ。目線が一段上がりましたね。

大きな変容が生まれている意思決定者の方でも、当初は抵抗がみられたそうですね。
上田:最初の1カ月は、ことあるごとに「社長、どうしますか」と、僕にボールを返そうとしてきて(笑)。そこを「責任は僕が取る。だからそっちで決めてくれ」と、戻し続けました。
その繰り返しで、意思決定の意味を体感的に理解していったように思います。決めて、動いて、結果を出す。そのサイクルが楽しくなっていったのでしょうね。
他の方々の成長は、いかがですか。
上田:参加者全員に数字へのコミットが生まれました。以前は、達成するために予算を低く見積もるような文化だったので、大きな変化です。今回の体験を通して、自分たちの過去の目標設定の甘さを実感し、同時に、やり方を変えれば成果は出ると体感してくれたはず。
この体験をどう生かしていくか。ここからが彼らの成長の本番です。