すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

経営者の“コミット”が試される。 「きずやきずあとで悩む人が、迷わず医療とつながれる社会へ」

医療法人社団CRS 理事長 きずときずあとのクリニック豊洲院 院長

設立
2017年10月
資本金
従業員数
10〜30名程度
事業内容
2017年、きずときずあとの治療をメインに形成外科・美容外科を診療するクリニックを豊洲に開業し、2023年には銀座院をオープン。“世界中のケガ、やけど、きずあと、自傷で悩む患者さんに勇気と安心、笑顔を届けたい”という思いのもと、形成外科の認知度向上と十分な治療環境の提供を目指す
担当コーチ
梨木 悠介

「形成外科」を知らずに困っている患者をゼロに

「売り上げアップ」「分院展開」「形成外科の認知度向上」、を目的に導入いただきました。どんなビジョンからその3点を掲げられたのかを教えてください。

(村松)形成外科医の勤務医として全国で20年以上勤めて感じたのは、“形成外科”の認知度の低さです。ケガや切り傷、やけどやきずあとで悩む人はたくさんいるのに、形成外科が正しく知られていないばかりに行き場に困っている人がいる。整形外科と名前が似ているという日本語ならではの理由もあります。

「こんなときは形成外科」と、患者さんが迷わずたどりつく社会をつくるには、クリニックの数をもっと増やし、一般に認知される必要がある。そのためには売り上げを増やして分院展開への資金をつくり、同時に形成外科を正しく知ってもらうための活動も始めなければ。

形成界では誰もしてこなかったことを形にするために、三つの要素を重視しました。

未来への実現に向け、「すごい会議」を達成の手段に選んだ理由を教えてください。

(村松)<分院展開を視野に入れ始めたときに成功例として見えてきたのがいしがみ整形外科クリニックの石神先生でした。僕とほぼ同時期に開業したにもかかわらず、すでに数段上のステージで再生医療領域の“日本一”を掲げられている上に、スタッフも自発的に動いて活躍している。

同時に、湘南美容クリニックの相川先生は、“美容医療を社会に広める”という僕が形成界で描いたビジョンを既に実現された、大尊敬する先輩です。

そのお二人が取り入れている「すごい会議」ならば、まねしない手はない。石神先生を通じてご紹介いただきました。

念願の分院開設、売り上げ昨年比120%を達成

導入から2年弱がたちます。1年目の成果として何を得ましたか。

(村松)まず、一番の願いである分院開設を実現できたことが最大の成果です。分院について何も決まっていない状態から「すごい会議」を始め、銀座院の開院に至りました。

豊洲本院は子供のけがなどの保険治療の患者さんも多く、そこにレーザー治療などの自費診療の方が混在している状態だったので、自費診療の方向けにもっと手厚い受け皿をつくれないか、と考えたのが銀座院です。

美容外科の術後やリストカットのきずあと治療の患者さんなどにも来院いただきやすくなったと思います。

売り上げや来院数などはどのように変化しましたか。

(村松)目標値には至らなかったものの、売り上げは1年間で昨対120%、リストカットの患者さんの来院数も120%に増えました。分院展開への資金づくりは欠かせない要素だったので、ネット集客や紹介数増加作などあらゆる手立てに取り組んだ結果ですね。

医師や看護師、受付事務などの採用課題の解決にも成功し、「すごい会議」で扱えば問題がすぐに解決する、と実感しています。

なぜ「すごい会議」に挙げると問題が解決するのでしょうか。

(梨木)強制的に“違い”をつくる、からです。明確に期日を決め、ゴールへのギャップを認識した上で「どうすれば達成できるか」を考える。それまでの結果との間に“違い”を生み出すアクションを意図的に選択します。

参加者から複数のアイデアが出ることで、まだ試していない“可能性のある策”に行き着く選択肢も増えますよね。

例えば採用課題では、媒体を増やす、採用サイトを手直しする、Instagramに投稿するなどの新たなアクションが起こり、採用につながりました。

(村松)採用のプロに指導いただきながら僕が一人で進めていた案件は、半年かけても人が採用できなかったのに、「すごい会議」に挙げた途端に解決しちゃいました(笑)。

僕一人では進め方に甘さが出ると自覚してはいたものの、改めて「すごい会議」の効果を感じましたし、社内外問わずどれだけ人の知恵に助けられているか、また助けを借りることが大切かに気づかせてもらいました。

「言い訳ばかりでコミットしていなかった」

すごい会議」によって、院長ご自身にはどのような変化が生まれましたか。

(村松)僕自身の意識がかなり変わりました。

「スタッフが生き生きと働くクリニックにしたい」という導入理由は、聞こえはいいものの、今思えば「スタッフに動いてもらって自分は楽をしたい」というのが本音でした。

昨年の僕は、目標へのコミットや期日を守る意識が非常に弱く、正直なところ、梨木さんと会話しても逃げることばかり考えていた気がします。

ご自身の意識に変化が起きたきっかけをお聞かせください。

(村松)大きくは二つあり、まず分院展開や売り上げアップなどの成果は出た一方で、目標とした数字には届かなかったから、です。自分がやり切れなかった結果と受け止めました。

もう一つは、「すごい会議」を2年目も続けようとしたときに、スタッフから反対が起きたこと。彼女たちの負担が大きいことはわかっていましたし、売り上げの目標数字に追われる抵抗感も理解していました。

その上で頑張ってくれていたのに、僕は言い訳ばかりでコミットできていなかった。経営者がそんな状態では不満が出て当然ですよね。

「やる」と決め、まず経営者がコミットする

リピート時のエピソードを教えてください。

(村松)1年目の成果を見て、僕は目標の実現には「すごい会議」が一番の近道だと確信しましたし『2年目も続けたい』と思いました。にもかかわらず、スタッフに反対されたことで一度はやめると決断してしまったんです。

しかし後日、梨木さんと会話して『こんな自分ではいつまでも変われない、目標に近づけない』と気づき、続けると意思決定して2年目を開始しました。

その結果、会議メンバーに残ってくれたのはたったの2人。でも逆に『今年はとにかくやり切ろう』と、覚悟が決まったのも事実です。

少人数で始めた2年目。どのようにマインドセットしましたか。

(梨木)まず「2年目は、どんな“違い”をつくるともっとうまくいくか」を全員で棚卸ししました。そこでメンバーから会議を続ける条件として出たのが、院長にProject Management Officerを担当してもらうことです。

PMOは、会議で決定した約束やコミットメントが実行されているかをマネジメントする役割。『院長ご自身の意識を高めてほしい』というメンバーからのリクエストと認識しました。

(村松)僕は精一杯やっているつもりでも、目標数値に届かない、メンバーが半減する、という現実がある以上、僕の能力不足でしかありません。この体験は、自分を見直すために必要でした。

また、石神先生のチームの会議をオブザーブさせていただいたことも大きな刺激になりましたね。

石神先生ご自身が、梨木さんがいない週次の会議ではコーチの役目をされている姿を見て、『こうやって会議をするのか』と驚き、場の雰囲気を悪くしないことを優先していた自分を見直しました。

以来、僕も成果重視で会議を進めるよう心がけています。

患者と従業員の“声”を聞き、成長に生かす

現在は売り上げではなく、顧客推奨度(NPS®︎)と従業員満足度(eNPS®︎)を目標に置いて「すごい会議」を実施していると伺いました。

(村松)1年目に「会議をやめたい」という声が続出したことで『目標が押し付けになっているのでは』と疑問を持ったんです。

医療従事者だからこそ売り上げを目標に置く抵抗感も理解できますし、分院展開を加速させれば、現場の負担がさらに大きくなるのは確実。人が辞めない組織だったのに、このままでは人材が減って経営にも影響しかねない。

他社クリニックの成功例で、顧客と従業員の満足度を目標に置いたケースがあると聞き、試してみることにしました。

もちろん僕と梨木さんの間では売り上げも握りますが、会議では扱いません。顧客と従業員の喜びが増せば自然と売り上げも伸びる、そのロジックに納得しました。

目標を変更した結果、どのような効果が出ていますか。

(村松)『患者さんに喜んでほしい』『いいクリニックにしたい』という思いを持ってくれるスタッフたちなので、直に患者さんの声を聞けるのはうれしいんじゃないかな。

目の前の患者さんが喜んで帰ってくれれば、次の患者さんを連れてきてくれる。そのシステムがつくれれば、経営も分院展開ももっと楽になります。

『将来的により多くの患者さんの悩みを解決するために、多くの分院をつくりたい。だから今、目の前の患者さんの課題を解決する』と、ビジョンと問題解決が連動していることで、みんながストーリーに共感し、目標と向き合えている感覚があります。

2年目は、具体的にどのような成果が生まれていますか。

(村松)患者さんやスタッフの声をもとにこれまで見えていなかった問題を見つけて解決することで、緊急度の高い問題は解決されつつあります。

例えばスタッフの人事評価について、システムを見直す解決策をとったところ、評価への不満の声はなくなりました。一つずつ問題に対処した結果、今は“問題を見つけにいく”あり方に変化できている。

NPS®︎やeNPS®︎のスコアに変化が出るまでは時間もかかりますが、長期的な問題解決でよりよいクリニックづくりを続けていきます。

スタッフと共に進むことで実行力を高める

今期は、より多くのメンバーを“巻き込む”ことを意識されていると伺いました。

(村松)昨年は、僕らが「すごい会議」でしていることを現場に知らせていたなかったことも反発を生む要因でした。

でも僕はこの会議を続けていきたいので、今は会議のレギュラーメンバー以外にも、会議をオブザーブして理解を深めてもらっています。

もう以前のような反対意見は出ないんじゃないかな。

(梨木)昨年末に、僕も含めた全員でクリニックのチラシ配りを実施しましたね。来院数を増やす解決策として会議で決定したものの、会議の参加者以外は意思決定のプロセスを知らないので、必要性が理解できない。

そのなかで強制実施したことを思えば「すごい会議」は嫌われても仕方がないかもしれません。

でもあの体験のいい点は、売り上げに顕著な違いが生まれたことです。『やればいいことがある』と知っていただいた上で、今年は意思決定の現場にも参加する。

会議で決めたことの実行には現場の力が必要だからこそ、巻き込み力を強化しています。

さまざまな変遷のなかで、スタッフの方の成長をどう体感されていますか。

(梨木)以前は、クリニックに起こる問題の多くを“医師=院長の責任”として扱い、“院長vs私たち”と捉える構図があるように僕には見えていました。

現在は、“問題vs私たち”として問題を自分ゴトにしつつある芽生えを感じます。“医師の問題”と切り離さずに「自分たちに何ができるか」と向き合うことでさらに変化が起こるはずです。

(村松)マーケテイング担当のスタッフは、新たな担当にコミットし、その領域に精通する人間になろうと熱心に成長ステップを歩んでくれています。自分の成長がクリニックの成長につながると感じてくれている様子は、見ていてうれしいですね。

僕自身の問題は山ほどあり、その至らない部分と一番近くで向き合ってくれているのがスタッフです。リストカットの傷跡で悩む方向けの活動も増やしたいし、論文も書きたい。あれもこれもやりたい、と時間が全く足りません。

僕だけでは解決できない問題に、一緒に向き合ってくれるスタッフには感謝しかありませんね。

“厳しさ”がコーチの愛。自分たちの成長こそ解決策

「すごい会議」によって今までとの“違い”が起きているとすると、何が最大の引き金になっていると思いますか。

(村松)梨木さんの一貫した厳しさが、僕の“コミットメント”へのあり方やクリニックを変えていると思います。「これをやればうまくいきます」と教えてもらうのでなく、僕ら自身が目標へのギャップに気づき、足りない部分を埋めていく。

自分が成長するしか解決策はない状況で、コーチがゴールを照らしてくれるから、コミットに立ち戻りながら進めています。

「すごい会議」をどういう人におすすめしますか。

(村松)成長意欲が高く、得たいものがはっきりしている人です。すぐにはたどり着けなくとも、なんとか成長してそこに行きたいという人は「すごい会議」を使うべきだと思います。

失敗を繰り返しながらも「どうすればうまくいくか」を考え続けることが大切なので、この会議をする限り強制的にその時間があるのがいい。あらゆる分野で活用できると思います。

今後のビジョンに向けて、コーチに期待することを教えてください。

(村松)今後も、僕の目を覚ますビンタ係としてお願いします(笑)。問題が見えているのに手をつけない、解決できないのに助けを求めない、やり切れていない、など、僕自身に問題が起きていることを客観的に気づかせてくれる重要な存在です。

僕自身の問題解決がクリニックの成長につながるはずなので、今以上に機能できるよう、未来の目標に向けたサポートを期待しています。

ありがとうございました。

梨木 悠介 なしき ゆうすけ

デルフィーコンサルティング株式会社

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