「すごい会議」のプロジェクトを3つに増やした狙いをお聞かせください。
( 山口 )他の事業部が伸び悩んでいると聞き、私が味わった成果と成長体験を「他部門でも体験すべきだ」と、久保田さんに進言しました。成果を出すために、やらない手はありません。
( 清水 )山口のプロジェクトの成功を起点に、第二、第三のブレイクスルーを生みだすべく追加でお願いしました。最終的に行動して答えを見つけるのは現場の人間ですが、成果を手に入れるための能力をコーチングで開花させてくれるのが「すごい会議」。
その価値を実感したことが、プロジェクト増加の決め手です。

意思決定者の体験により、山口取締役ご自身はどのようにアップデートされましたか。
( 山口 )他の誰より私が一番変わった、と、言い切れます。これまでは、私とごく一部のメンバーだけが物件の売買を担当し、私の経験と限られたリソースをもとに活動していましたが、久保田さんがコーチとして現れたことで新たな知見と緊張感を得られた。
自分の世界しか知らずにいた私の視野が広がり、他のメンバーにも成長が生まれ、今まで以上に、彼らを信頼して仕事を任せています。
知らない世界を教えてくれる環境は、非常に貴重。新たな自分に出会えました。
(久保田(コーチ) )僕から見て、一番変化したのは山口さんと他のメンバーの関係です。コミットメントリストを実行して行動の良し悪しが可視化されるということは、行動の「事実」をもとに評価が積み上がるということ。主観的で曖昧な基準でなく、客観的で納得感ある仕組みが取り入れられたことで、信頼関係が強まったように見えます。
また、この会議で成果にフォーカスした結果、山口さんは、ご自身が信じる「勝ちパターン」とは異なるパターンを選択する必要性にも迫られたはずです。選択の恐怖を超え、リスクの許容度を上げて意思決定いただいたアイデアの数々が、新たな可能性につながりました。

山口取締役が「すごい会議」で得た気づきを教えてください。
( 山口 )自分がいかにマネジメントについて知らなかったか、です。久保田さんの助言をもとに成果を上げる方程式を見直し、KPIに沿った「行動」でチームを管理する。公平で効果的なマネジメント手法を装備できました。
また、若手とのコミュニケーションを見直すいい機会にもなりました。自分のやり方を押し付ける指導はよくないと理解しながらも、「これだ」という方法を見出せずにいたんです。
参加者全員が平等に発言し、その意見を否定せずに受け入れる「すごい会議」は人の話を「聞く」トレーニングになり、彼らのポテンシャルの大きさを私に教えてくれた。
若手を信頼して仕事を任せるほど彼らは育ち、私は意思決定に集中できる。私自身が楽になりましたね。
メンバーの方に関して、会議以外の場ではどのような変化がみられますか。
( 山口 )会議で培った意識やコミュニケーションスキルを生かし、リーダーシップを発揮し始めています。目に見えて個人業績が上がり、お得意先からの評判も上々。順調に成長してくれています。