満を持しての始動。『すごい会議』で立てた目標は、どのような価値がありましたか。
( 萩原 )これまで当社は、明確な「目標」を定めずに事業を進めてきました。しかし、15期目を終えた今、「目標」の持つ意味と重要性を強く実感しています。
「ここを目指す」と、全員で決めたゴールがあるからこそ、明確な判断軸と納得感を持って前へ進める。そこで生まれる社員の目の輝きや、推進力の強さに驚きを感じています。
ここまでの半年で、どのような成長・成果が生まれましたか。
( 萩原 )最大の変化は、人材の成長です。以前の当社は「やり抜く」力が弱い組織でしたが、今では一人ひとりが「どうすれば達成できるか」と思考し、着実に結果を残せるようになった。
象徴的なのは、期末直前の行動でした。決算日の3日前まで目標達成が確定しないなか、営業とプロジェクト推進部のメンバーが最後まで諦めずに粘り、ラスト3日間で見事に達成。
『すごい会議』がなければ、そもそも本気で数字を目指すこともなく、早々に諦めていたはず。売上は前期比で2倍以上、利益は10倍以上という飛躍的な成果も生まれました。
僕にとっては、こうした数字以上に「やり切る文化」が組織に根づいたことに価値がある。自ら考え、最後までやり抜くマインドが育ったことが、この先の未来への金脈です。

開始からどれくらいの期間で、参加者のみなさんの変化を感じましたか。
( 萩原 )予想以上に早く彼らが覚醒し、3回目のセッションが終わる頃には、経営メンバーとして「同じ船に乗る」状態が整ったような印象でした。初回からスイッチが入ったメンバーもいれば、コミットできずに離脱するメンバーもいて、高い温度感の人材がそろったのがその頃。
誰がどこまで本気で「やり切る」人間なのか。明らかになったことで人材の配置転換が進み、各自の役割が明確になった。コミットメントの強いチームになりました。
( 久保田(コーチ) )多くの企業は、各部署の「役割」が不明確なまま活動しています。営業や製造といった数値化しやすい部門はまだしも、コーポレート系の部門など、重要な役割ながらも指標が曖昧なケースは実に多い。
その点、『すごい会議』は明確に目標を置くので、何をKPIに置くか、自分はどんな力を発揮すべきか、成長に向けた「自分の仕事」が明確になる。推進力が格段に上がります。