すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

「提案があります」が日常に──「すごい会議」で芽生えた自走力が事業をリード

株式会社カケコム

設立
2016年
資本金
283,710,780円(資本準備金を含む)
従業員数
6名(2025年現在)
事業内容
法律相談サービス、法律メディアの運営
担当コーチ
太田 智文

「また社長が何か言ってる」──目線のズレに苦しんだ日々

まずは、「すごい会議」導入前に抱えていた課題について教えていただけますか。

森川:株式会社カケコムは「誰もひとりで悩まない世界」の実現をミッションとして掲げ、人が困ったり悩んだときに最初に最適な解決策にたどり着けるプラットフォームを目指しています。現在は弁護士領域を中心に事業を展開していますが、さらなる成長フェーズに移行する中で、組織運営における課題がいくつか顕在化してきました。

具体的には、自分の中では明確な中長期目標や戦略を描いているつもりでも、それをマネージャーに共有した際に、なかなか解像度が揃わないというギャップがありました。例えば以前は、私が高い目標を掲げるものの、「また社長が何か言ってるよ」と受け流されてしまうこともありました。本来はこうしたギャップも、きちんとメンバー間で解消した上で、戦略自体をマネージャーたちと一緒に作っていける状態のほうが良かったのだと思います。

変わるなら、今だ──組織変革の起点となった10時間

そういった状況の中で「すごい会議」を導入された経緯や選ばれた決め手についてもお聞かせください。

森川:当時は、会社として第二成長フェーズに差しかかったタイミングで、明確に組織を変える必要があると感じていました。そんな中で「すごい会議」のコーチである太田さんから、より深く組織に入り込んだ伴走の提案をいただいたことが、導入の決め手になりました。

もともとメンバーとは1on1での関係性はあったのですが、太田さんには外部のコーチという第三者的な視点だけでなく、実際に社内に入り込んで実践してもらうことで、今の課題を解決できるのではと直感したんです。ちょうど変革を恐れず動くべきタイミングだったというのも、迷いなくお願いした大きな要因でした。

「すごい会議」を導入してから、組織やコミュニケーションにはどのような変化がありましたか?

森川:マネージャー陣が経営者とほぼ同じ目線・視座で物事を捉え、動けるようになってきたのは、非常に大きな変化だと感じています。

初回セッションは10時間に及ぶ長丁場だったのですが、その中で戦略的フォーカスがしっかりと定まり、「どうやったらそれを実現できるのか」を全員で考える時間になりました。特に、新規事業において「こういう目標設定でやっていこう」とマネージャーやメンバーを交えて初めて一緒に決めることができたのは、大きな転機だったと思います。

プロセスを通じて、主体性が明らかに高まり、それが組織全体にも波及していきました。

その後も、週次でのフィードバックを繰り返す中で、チーム内の“シンクロ率”がどんどん高まっていきました。以前は、たとえば月次の目標設定でもマネージャーごとに出てくる数字にバラつきがありましたが、今では自然と近い数字が出てくるようになっていて、同じ目線で進めている実感があります。

また、「提案があります」が社内の口癖のようになったのも象徴的な変化です。以前は質問ベースで会話する場面が多かったのですが、今では「こうしてみたい」と主体的な提案が自然に出てくるようになり、特にマネージャー陣はそれが当たり前になってきました。提案ベースで物事が前に進むようになったのは、すごく大きな成果だと思っています。

わずか6ヶ月で売上3倍、1000名規模のイベント開催に至った理由

導入後の具体的な成果として、売上やKPIに変化はありましたか?

森川:お陰様で、事業も大きく成長しました。特に弁護士向け就活支援事業「カケコム 弁護士採用」は、昨年12月に立ち上げて以降、半年で学生登録者数が300名を超えるまでに成長しました。それに伴い、会社全体の月次売上も導入前と比較して約3倍に伸長。既存事業も堅調に推移しており、通期でも3倍の売上を見込んでいます。

さらに、「すごい会議」導入後は、組織の最適化が進み、より少数精鋭の体制へと進化しました。その分、一人ひとりの役割と責任が明確になり、組織としての生産性が飛躍的に向上したと感じています。

新規事業の成功要因はどこにあるとお考えですか。

森川:「すごい会議」で生まれた具体的な施策の数々が、新規事業の成長を大きく後押ししたと実感しています。特に、弁護士業界を活性化させるために立ち上げた「次世代弁護士カンファレンス」は大きな転機になりました。

取り組みの一環として、大学のキャリアセンターとの連携にも力を入れましたが、最初は門前払いを受けることも多く、なかなか取り合ってもらえない状況だったんです。しかし、地道なコミュニケーションを重ねることで信頼関係を築いていくことができました。

その成果として、年始に開催した第1回「次世代弁護士カンファレンス」では、300名規模の学生・弁護士が集まり、大きな反響を得ることができました。現在は第2回目の開催に向けた準備を進めており、1,000名規模での開催を予定しています。こうした施策が学生や大学、弁護士業界からの信頼獲得につながり、新規事業の加速に直結していると感じています。

決められた目標じゃない、“自分たちで決めた目標”が生む主体性

太田コーチから見て、この半年間の森川社長や組織の変化をどう捉えていますか?

太田:この半年間は、森川さんが“痛みを伴う覚悟”を持って、組織と真剣に向き合った期間だったと感じています。戦略的なフォーカスが定まり、曖昧だった役割が明確化されたことで、本来そのポジションにいるべき人がその責任を持って業務を担う、あるいは適材適所を見直すような意思決定が行われました。それは森川さんご自身にも、組織にも大きなインパクトだったはずです。

組織は、曖昧なままでも“なんとなく”回ってしまうことがあります。しかし、森川さんはそこに踏み込み、誤魔化しのない判断を下されました。その姿勢が「本気で変わる」というメッセージとしてメンバーに伝わり、組織全体が当事者意識を持つようになったのだと思います。

太田コーチは、この半年間で成果につながった要因をどのように分析していますか?

太田:最も大きい成果の要因は、「自分たちの意思でこの目標を実現する」と全員が腹落ちしてスタートできた点です。「誰かが決めたからやる」のではなく、「自分たちで決めたからやる」という意識が根底にあったことが、成功の本質だと思います。

これは、「言葉が変わると、考え方が変わる」というプロセスを全員が体感したことにも起因していると感じています。初回セッションでは、課題の棚卸しや理想状態の言語化といった手順を通して、自分の言葉で考え、発言する機会を積み重ねていきました。自分の言葉で語った目標や約束は、自分自身に最も強く響きます。それによって行動が自然と変わり、意思決定の質や施策のスピードにも良い影響が出ていったように思います。

「悩みの総合窓口」を世界に───弁護士支援から始まる社会変革

森川社長にとって、「すごい会議」はどのようなサービスだとお考えですか?

森川:「すごい会議」は、10点満点以上のサービスだなと思っています。
理由としては、自分たち自身がいちばん変化を実感できたという点が大きいです。

もともと仕事はすごく楽しかったのですが、それが「より楽しくできているな」と感じています。みんなで同じ戦略的フォーカスに向かって頑張っていくこと自体が楽しいですし、実際に事業が成長していくなかで、いろんなことにチャレンジできるようになりました。そういった新たな楽しさも日々実感しています。

「すごい会議」は、それを実現する手段として、本当におすすめできます。

太田コーチは、「すごい会議」を導入後、どのように組織を変革していくのでしょうか?

太田:経営者には、本人も気づかない“思考の癖”や“見落としがちな盲点”があるものです。それが、組織全体の成長スピードを鈍化させているケースも多く見られます。「すごい会議」では、そうした無意識の習慣に気づきを与え、打破するための言葉を自ら引き出していくプロセスが組み込まれています。

「どうすれば実現できるか?」という問いに対して、具体的な答えを自分の言葉で紡いでいく。それによって最も影響を受けるのは、ほかでもない“自分自身”なんです。他人から与えられた言葉ではなく、自分で生み出した言葉だからこそ、行動の原動力になります。

私たちが直接“変える”のではなく、参加者自身が“自分の言葉で自分を変える”ための場をつくる。それを説明だけでなく、実体験として重ねてもらうことで、特に長時間のセッションでは本質的な変化が生まれていきます。

最後に、カケコム様の今後の展望についてお聞かせください。

森川:カケコムは、「何かに困ったり、悩んだりしたときにはカケコムを使えば最適な解決策にたどり着ける」そんな未来を実現したいと本気で考えています。

現状は国内の弁護士領域に特化していますが、いずれはこの領域を世界規模に広げたいと考えています。世界中の弁護士が日本に集い、悩み解決の未来を語る。そんなグローバルなコミュニティを創っていくことを見据えています。

また、将来的には税理士やメンタルヘルスの専門家など、他の専門領域にも展開していきたいと考えています。「人の悩み」は今後100年の社会において最も重要な課題の一つになると捉えており、カケコムが“悩みの総合窓口”として、解決手段をリードしていく存在になれればと思っています。

太田 智文 おおた ともふみ

株式会社ピグマ

50歳。兵庫県明石市出身。神戸大学卒。大学卒業後、ベネッセコーポレーションに就職。
28歳の時に現在の会社ピグマを創業。21期目。
すごい会議マネージメントコーチ14年目。MBTI認定ユーザー。国際コーチ連盟プロフェッショナ ルコーチ(CPCC資格保持) 。バリューファクター認定トレーナー。
過去180社以上の会社でのすごい会議導入の実績。

「本質」に向き合い組織として一段高い基準を手に入れること、行動の量と質とスピードにこれまでにない違いを起こすことを約束します。

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