常盤さんが、一番うれしく感じた変化・成長を教えてください。
常盤:幹部メンバー4名が、経営チームの一員として会社を“自分ごと”で捉えるようになってきたことがうれしいですね。僕ひとりが経営視点だった状態から、幹部とともに会社を見る状態が生まれつつある。個人差はありますが、「自分が会社に与えるインパクトは大きい」と、経営陣としての自覚が芽生え始めた印象です。
とはいえ、今も会議で一番多く発言しているのは僕。経営幹部として求める基準とのギャップはまだあります。それでも「このメンバーはもっと伸びる」と、社員のポテンシャルが見えてきた。僕ひとりでは、“会社に眠る可能性”をここまで引き出せなかったと思います。
常盤社長ご自身をアップデートできた部分があるとすると、どういった点でしょうか。
常盤:「絞る」という感覚です。何かを成し遂げようとすると、やることはいくらでも出てくる。そこを『すごい会議』では、達成に効果的なKPIやコミットメントに絞り込んで実行します。コミットするということは、「やること」を決めると同時に「やらないこと」を決めることでもあると、体験しました。
そのうえで、「ここだけは絶対に外さない」というコミットメントさえやり切れば、8〜9割は達成に近づくというのが僕の感覚。新たな気づきですね。
また、さまざまなフォーマットがあることで発言の質や会議の進め方が定まり、経営の効果的な「型」を持つという意味でも威力を感じています。

『すごい会議』をどう活用することが、貴社の成長に効果的だと思いますか。
常盤:当社にとって『すごい会議』は、“幹部=経営チーム”を機能させる共通言語をつくる場です。実際、僕抜きで幹部同士がコミットメントリストを壁打ちし合う時間も生まれています。費用を度外視できるなら、毎週でもサポートしてもらいたいと思うほど完成度の高いフォーマット。
短期間で大きな成果を出せる会社もありますが、当社の場合、種まきから収穫までに時間がかかる。問題解決の文化を根付かせる意味でも、粘り強く続けてこそ中長期の成長につながる仕組みだと思います。