赤鹿地所では、「すごい会議」をどれくらい継続しているのでしょうか。
赤鹿:約13年です。当社では「すごい会議」のことを、社内では「戦略会議」と呼んでいます。
2カ月に一度、部門長やチームリーダーが集まり、つくった計画をブラッシュアップし、実行へ移すための会議を続けてきました。太田コーチには、その会議に長く関わってもらっています。
今回、会議の進め方を大きく変えたのはなぜですか。
赤鹿:これまでは、「次の2カ月で何をするのか」を決めることが戦略会議の中心でした。
ただ、同じ形の会議を長く続けていると、だんだん定例化していきます。少しずつフレッシュさもなくなっていく。
4月に太田コーチから、目先の進捗だけではなく、もう少し中長期でさまざまなことを決めた方が、実現する確率が高くなるのではないかという提案がありました。
これまでもいろいろな提案をいただいてきましたが、会議の趣旨そのものについて、ここまで大きく舵を切ったのは今回が初めてです。
会議を変えたことで、どのような議論が始まりましたか。
赤鹿:私はもともと、3年ごとに中期経営計画をつくっていました。当社は8月15日が決算で、今回のタイミングでは、現在の中期経営計画が始まってから2年が経過し、計画期間があと1年残っていました。
ただ、今回の会議で議論するなかで、残りの1年だけを見るのではなく、2030年までの方針をつくり直すことにしました。
2030年までの4年間で何をやりたいのか。何に取り組みたいのか。そして、どこをゴールにするのか。それらをあらためて整理しました。
この機会があったことで、私自身もさまざまなことを考えることができました。2030年8月に向かう一つのゴールができて、そこへ向けて取り組みたいことも整理できました。
経営計画について一日かけて議論し、どのようなことを感じましたか。
赤鹿:終わって思ったのは、本当に議論しなければならなかったことを、これまで案外、議論できていなかったんやなということです。
当社の幹部や役員は、ものすごくよく集まって会議をします。習慣的に行っている会議もありますし、採用や社内の問題があれば、4人がすぐに集まって話をします。
それだけ普段から集まっているのに、会社の未来に関わる、こんなに大切なことを話せていなかった。
これは家族でも同じだと思います。いつも一緒にいるからといって、本当に大切なことを話せているとは限りません。今回のような機会がなかったら、私たちも大切なことをずっと話せずじまいにしていたかもしれません。